SDCC コミコン 2022で発表されたMCUアニメ

2023年-2024年の間に公開される予定のマーベル・スタジオのアニメーション情報が公開!

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スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー(原題:Spider-Man: Freshman Year)

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』のアニメシリーズ「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー(原題:Spider-Man: Freshman Year)」が2024年にディズニープラスにて配信予定であることがわかった。2022年7月22日(米国時間)、マーベル・スタジオがサンディエゴ・コミコンにて発表した。

本作は既報の通り、ピーター・パーカーが“親愛なる隣人”スパイダーマンになるまでの日々を描くシリーズで、舞台は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)以前だとされている。スパイダーマン以外にはデアデビル/マット・マードックやドクター・ストレンジ、またピーターのメンター役としてノーマン・オズボーンが登場。デアデビルの声優は「Marvel デアデビル」(2015-2018)に続いてチャーリー・コックスが務めることも明らかとなった。

ピーターのクラスメイトには、ノーマンの息子であるハリー・オズボーンをはじめ、コミックではランナウェイズの一員であるニコ・ミノル、同じくコミックではハルクとなるアマデウス・チョウなど。さらにヴィランとしてドクター・オクトパス、ユニコーン、カメレオン、スコーピオン、スピード・デーモン、タランチュラ、ライノ、ブタンらが一挙に顔を揃える。サンディエゴ・コミコンではコミックのテイストに回帰したファーストルックも発表され、現地のメディアやジャーナリストはさっそくSNSでその様子を報告した。

もっとも気になるのは、本作がMCUの正史として位置づけられるかどうかだ。トム・ホランド主演『スパイダーマン』3部作のクラスメイトだったMJ(ゼンデイヤ)やネッド(ジェイコブ・バタロン)の姿は今のところ見えないうえ、これまで登場しなかったノーマン&ハリー・オズボーン親子ほか多数のヴィランも参戦するとなれば、これまでのスパイダーマンの物語とは整合性が取りづらいようにも思われる。脚本・製作総指揮のジェフ・トラメルは、このたび「何もバラしたくないのですが、予想外にご期待ください」と語った。

また、現時点でスパイダーマン/ピーター・パーカー役の声優は発表されておらず、トム・ホランドの続投は不明。声優陣はデアデビル役のチャーリー・コックス、ベントリー・ウィットマン役の「ボージャック・ホースマン」(2014-2020)で知られるポール・F・トンプキンスを除いて明らかになっていない状況だ。

なお、マーベル・スタジオは「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー」のシーズン2にあたる「スパイダーマン:ソフォモア・イヤー(原題:Spider-Man: Sophomore Year)」の製作も決定済み。早くも複数年にわたるストーリーテリングが計画されていることがうかがえる。

アニメシリーズ「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー(原題)」は2024年にディズニープラスで独占配信。

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X-MEN ’97

プレゼンテーションによると、「X-MEN ’97」は懐かしの“90年代のタイムライン”で新たな物語を描くシリーズ。脚本・製作総指揮は「ウィッチャー」(2019-)のボウ・デマヨが務め、エピソードは完全新作となる。なお、マーベル・スタジオはシーズン2を製作することも発表した。

マーベル・スタジオが登場を認めたキャラクターは、おなじみのプロフェッサーXやウルヴァリンをはじめ、サイクロップス、ジーン・グレイ、ジュビリー、ローグ、ストーム、ガンビット、マグニートー。米Varietyによると、さらにケーブルやビショップ、フォージ、モーフのほか、X-MENの宿敵である“ヘルファイア・クラブ”のメンバーとして、エマ・フロストやセバスチャン・ショウ、ミスター・シニスター、ボリバー・トラスクも参戦するという。

いまだ開発は初期段階だというが、サンディエゴ・コミコンではファーストルックが公開されたほか、制作中のアニメーションも披露されている。現地のメディアやジャーナリストはその様子をSNSにて続々と報告した。

脚本・製作総指揮のボウ・デマヨは、90年代のアニメシリーズが「自分自身のありかたを教えてくれた」と言い、本シリーズへの熱意を強調。「X-MENは普遍的な存在で、この世界から学べることは今でもたくさんあると思います」と述べた。

なお「X-MEN ’97」の製作にあたり、ディズニープラスでは前シリーズの「X-MEN」のエピソードが本来の展開に沿って入れ替えられたことも発表されている。たとえば、ジーン・グレイを描く有名エピソード「ダークフェニックス・サーガ」の順序などが調整されたということだ。

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ホワット・イフ…? S2

「ホワット・イフ…?」は、「もしもあの時、ヒーローたちが別の選択をしていたら?」をテーマに、ジェフリー・ライト演じるウォッチャーを案内役として、MCUの様々な“もしもの物語”を映像化したシリーズ。シーズン1の配信は2021年8月にスタートし、シーズン2は当初2022年後半のリリース予定と報じられていた。しかしながら実際にはスケジュールを少し繰り下げ、2023年の登場となる。

米ComicBook.comによると、プレゼンテーションではシーズン2の内容がわずかに告知されたとのこと。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のヘラを主役とする物語や、キャプテン・カーターとウィンター・ソルジャーが対面するエピソード、『マイティ・ソー』シリーズのオーディンと『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のマンダリン/ウェン・ウーの対決、また惑星サカールでトニー・スタークとヴァルキリー、ハルクが出会う回などが予定されているという。

現地で上映された予告映像では、ブラック・ウィドウとキャプテン・カーター、スティーブ・ロジャースが人間風のロボットでいっぱいの街を歩くシーンをはじめ、ヨンドゥや若きピーター・パーカー、シャン・チー、コーグ、ガモーラ、グランドマスター、『ブラック・ウィドウ』(2021)に登場したレッド・ガーディアンや『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のエゴが登場したとのこと。サノスとキャプテン・アメリカの対決、1600年代の中世を舞台とする回、さらに米Varietyによると「年老いたスティーブ・ロジャースとペギー・カーターの再会」もあったというから、今度の“もしも”も予想不可能だ。

もちろん「ホワット・イフ…?」といえば、映画でキャラクターに命を吹き込んだ俳優陣が声優として大勢カムバックするのも見どころのひとつ。シャン・チー役のシム・リウやマンダリン役のトニー・レオン、ヘラ役のケイト・ブランシェットらの演技をアニメーションでも堪能できることにも期待したい。

ちなみに映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)では「ホワット・イフ…?」シーズン1に登場したキャラクターが意外な形で姿を見せたが、本作の製作総指揮を務めるブライアン・アンドリュースによると「あれは我々のバージョンではなく別の変異体です」とのこと。あくまでも別人ということなので、安心してシーズン2の登場を待つことにしたい。

「ホワット・イフ…?」シーズン2は2023年前半にディズニープラスで独占配信予定。

マーベル・ゾンビーズ(原題:Marvel Zombies)

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」(2021-)から派生した新作アニメ「マーベル・ゾンビーズ(原題:Marvel Zombies)」が2024年の配信予定であることがわかった。2022年7月22日(米国時間)、マーベル・スタジオがサンディエゴ・コミコンにて発表した。

本作は「ホワット・イフ…?」シーズン1の第5話『もしも…ゾンビが出たら?』で描かれた、スーパーヒーローがゾンビ化してしまった世界で、新世代のヒーローが拡大するゾンビ禍に立ち向かうストーリー。コミコンのプレゼンテーションではファーストルックや新たな情報が明らかになった。米マーベル・エンターテイメントのレイチェル・ペイジ氏が現地の模様を投稿している。

「マーベル・ゾンビーズ」でゾンビ軍団と戦うのは、『ブラック・ウィドウ』(2021)からイェレナ・ベロワとレッド・ガーディアン、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)からシャン・チー、ケイティとデス・ディーラー、「ホークアイ」(2021)からケイト・ビショップ、そして「ワンダヴィジョン」(2021)からジミー・ウー捜査官。さらにミズ・マーベルや『ブラック・ウィドウ』のウィドウズ、そしてスクラル人の暴走族らも登場するという。

また本作でゾンビ化するのは、キャプテン・アメリカやホークアイ、キャプテン・マーベル、スカーレット・ウィッチのほか、『インクレディブル・ハルク』(2008)のアボミネーション、『アントマン&ワスプ』(2018)のゴースト、そして『エターナルズ』(2021)のイカリス。豪華キャラクターがゾンビの世界で対決するだけに、声優陣の発表も楽しみにしておきたい。

ちなみに本作は“ゾンビもの”にふさわしく、ゴア描写やグロテスクな表現も避けて通らない作品になる模様。テレビ番組のレーティングとしては、成人向けの「TV-MA」指定となる見込みで、これらはNetflixからディズニープラスへ移籍してきた「Marvel デアデビル」(2015-2018)などと同等となる。

監督は「ホワット・イフ…?」のブライアン・アンドリュースが務め、脚本は「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(2022)のゼブ・ウェルズが執筆。ふたりは製作総指揮も兼任している。

アニメシリーズ「マーベル・ゾンビーズ(原題:Marvel Zombies)」は2024年にディズニープラスで独占配信。

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